カードローンやクレジットカード、キャッシング、携帯料金、消費者金融(サラ金)などの利用情報・返済状況は信用情報機関に登録され、様々な会社で共有されています。
新たなクレジットカードを発行する際やローン・借入の申し込みで審査落ちした方は、もしかしたら信用情報に傷があることが原因かもしれません。
一度、審査落ちすると、審査会社が登録情報を確認した記録が残り、他社もその情報を見ることができます。
そうすると、「審査会社が確認したけど登録に至らなかった=何か不備があ」、とみられて審査落ちした会社だけではなく、他の会社の審査も落ちてしまう恐れがあります。
過去に延滞や遅延、滞納をした記憶がある方は、審査前に自分の信用情報を調べておきましょう。
本記事では、代表的な信用情報機関に登録されている自分の信用情報の調べ方(開示請求)をご説明します。
代表的な3つの信用情報機関【CIC・JICC・KSC】
個人の信用情報を管理している機関は1つではありません。ここでは代表的な信用情報機関を3つご紹介します。
シーアイシー(CIC)
株式会社シー・アイ・シーは、昭和59年に設立された信用情報機関です。
主に割賦販売・消費者金融ローンなどの信販会社、クレジット事業を手がける会社が加盟しています。
CIC加盟会社から登録される情報は以下のようなものがあります。
- クレジットやローンの申込情報
- 申込者情報(氏名、生年月日、郵便番号、電話番号etc)
- 契約内容(契約の種類、商品名、契約額、支払い回数、契約終了予定日)
- 支払い状況(残債、請求額、入金額、入金履歴、異動(延滞、保証履行、破産)の有無etc)
- クレジット会社等が審査のために情報確認した記録
日本信用情報機構(JICC)
日本信用情報機構(JICC)は、最も古くからある信用情報機関です。
主に消費者金融系、信販系の信用情報を管理しています。
加盟会員数は1,372社で、その他流通系・銀行系・メーカー系のカード会社や保証会社、リース会社が加盟しています。
JICC加盟会社が登録する情報は以下のようなものがあります。
- 本人情報(氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先、勤務先電話番号etc)
- 契約内容(契約日、貸付日、契約金額、貸付金額、補償額etc)
- 返済状況(入金予定日、入金日、残高金額、延滞、完済日etc)
- その他取引に関する情報(債権回収、保証履行、強制解約、破産申し立て、債権譲渡契約etc)
全国銀行信用情報センター(KSC)
全国銀行個人信用情報センターは、一般社団法人全国銀行協会が運営している個人信用情報機関です。
主に銀行と銀行系クレジットカード会社、銀行系信用保証協会、信用金庫、信用組合など金融機関が加盟しています。
全国銀行信用情報センター(KSC)に登録される信用情報は以下のようなものがあります。
- 取引情報(ローンやクレジットカードの契約内容と返済状況)
- 不渡情報
- 官報情報(破産、民事再生開始決定etc)
- 貸付自粛情報(浪費により家族などに迷惑をかけないため自ら自粛申請する申告内容)
3つの信用情報機関は情報を共有している
それぞれの信用情報機関は、加盟企業が明確に別れているわけではなく、いずれかの機関に所属している会社もあれば、複数の機関に加盟している会社もあります。
それぞれの機関では、いわゆるブラックリストと呼ばれる金融事故情報を相互に共有しています。このシステムのことを CRIN(クリン)と呼びます。
そのため、クレカ滞納でブラックになったけどJICCにしか加盟していない消費者金融なら大丈夫だろうと思っても、CRINによりJICCでもブラック登録をされる仕組みになっているのです。
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CICの信用情報開示方法3点
CICで自分の信用情報を開示する方法は、
- インターネット・スマホ
- 郵送
- 窓口申請
の3つです。
それぞれの手順や料金をご説明します。
インターネット・スマホで開示請求する手順
- サービス利用可能時間・・・毎日8時〜21時45分
- 利用手数料・・・1,000円(初回開示から96時間以内の再開時は無料)
- 支払い方法・・・クレジットカード
- 期間・・・即時
パソコン(PC)やスマホの情報開示は一番手っ取り早い方法です。
全国いつでもどこでもネット上で開示報告書を即時に確認できます。
郵送で開示請求する手順
- サービス利用可能時間・・・特になし。必要書類を送付してから約10日
- 利用手数料・・・1,000円
- 支払い方法・・・ゆうちょ銀行発行の定額小為替証書
- 期間・・・約10日
郵送で開示請求をする場合は、下記の書類が必要です。
- 信用情報開示申込書
- 本人確認書類2点(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証、住基カード、年金手帳、障がい者手帳、在留カードまたは特別永住者証明書)
窓口で開示請求する手順
- サービス利用可能時間・・・平日のみ 10時〜12時、13時〜16時
- 利用手数料・・・500円
- 支払い方法・・・現金
- 期間・・・その場受け渡し
以下のCIC開示窓口でも開示請求を行えます。
CIC開示窓口
札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・岡山・福岡
開示請求はタッチパネル端末での入力操作となります。
JICCの信用情報開示方法3点
日本信用情報機構(JICC)で自分の信用情報を開示する方法は、
- スマホ
- 郵送
- 窓口
の3点です。それぞれの手順や料金をご説明します。
スマホで開示請求する手順
- サービス利用可能時間・・・365日24時間
- 開示手数料・・・1,000円(税込)
- 支払い方法・・・クレジットカード、コンビニ支払い、ATM支払い、オンラインバンキング
- 開示結果の受け取り方・・・現住所へ簡易書留(親展)・転送不要で郵送
JICCのスマホ開示請求では本人確認書類が必要です。
本人確認書類は、運転免許証、保険証、マイナンバーカード、パスポート、住基カード、在留カードまたは特別永住者証明書、障がい者手帳の内、1点です。
郵送で開示請求する手順
- サービス利用可能時間・・・とくになし。郵送で必要書類を送付。
- 開示手数料・・・1,000円(税込)
- 支払い方法・・・クレジットカードまたは定額小為替証書
- 開示結果の受け取り方・・・現住所へ簡易書留(親展)・転送不要で郵送
郵送での開示請求では、以下の書類が必要です。
- 信用情報開示申込書
- 手数料
- 本人確認書類(1点でOK:運転免許証、パスポート、住基カード、マイナンバーカード、在留カードまたは特別永住者証明書、障がい者手帳。2点必要:保険証、年金手帳、住民票、発行3ヶ月以内の印鑑登録証明書、発行3ヶ月以内の戸籍謄本または戸籍抄本)
窓口で開示請求する手順
- サービス利用可能時間・・・平日のみ10時〜16時
- 開示手数料・・・500円(税込)
- 支払い方法・・・現金
- 開示結果の受け取り方・・・その場
JICCの東京開示センターまたは大阪開示センターで利用可能です。
KSCの開示請求方法【郵送のみ】
全国銀行個人信用情報センター(KSC)の開示手続きは、郵送のみ可能です。
センター事務局窓口での受付は行なっていませんので注意してください。
開示申し込みに必要な書類(登録情報開示申込書)は下記です。
- 登録情報開示申込書
- 手数料(ゆうちょ銀行発行の定額小為替証書1000円税込)
- 本人確認書類(下記の内、2点。運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード、個人番号カード、在留カードまたは特別永住者証明書、健康保険証、公的年金手帳、障がい者手帳、戸籍謄本または戸籍抄本、住民票、印鑑登録証明書)
開示報告書は、送付後約10日で現住所に「本人限定受取郵便(特例型)」で送られます。
全ての信用情報機関に開示請求をするべき?
自分の個人情報を調べたい場合、CIC、JICC、KSC全ての信用情報を開示するべきなのでしょうか。
結論からいうと、全て開示請求しておくにこしたことはありません。
前述した通り、CRIN(クリン)というネットワークで全ての信用情報機関は情報共有しているため、心配であれば一通り確認しておきましょう。
信用情報を開示するデメリットはある?
基本的には開示するデメリットはありません。
強いていうとしたら、開示請求に手数料がかかることくらいでしょう。
といってもCIC・JISS・KSC全て手数料は500円〜1,000円程度なので全て開示したとしても3,000円で信用情報を確認できます。
自分の信用情報がきになる人は積極的に開示手続きするべきといえます。
信用情報の開示請求方法まとめ
クレジットカードの引き落とし忘れや携帯代金の未払い、消費者金融への返済など個人の信用情報は全て信用情報機関に登録されています。
新たなローンを組む際やクレジットカードを作る際は、信用情報が審査対象になります。
また、法人経営者の方であれば、金融機関からの融資を受ける際にこの信用情報を見られます。
信用情報に延滞、事故などの傷や異動情報があると新規借入が難しくなります。
問題がありそうな人は一度自分の信用情報をチェックしてみてください。