「個人事業主・フリーランスはファクタリングを利用できる?」
資金繰りやキャッシュフローにお悩みの方の中には、こうした疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実際、個人事業主対応OKのファクタリング会社は少ないというのが実情です。
「法人でなければ利用不可、と断られた。」「債権金額が少なくて買い取り不可と言われた」といった声もよく聞きます。
そこで今回は、個人事業主・フリーランス・自営業でも利用できるおすすめファクタリング会社を厳選紹介します。
目次
そもそもファクタリングは個人事業主でも使える?
結論、ファクタリングは、個人事業主でも申し込みできます。
しかし、冒頭でご説明した通り、全てのファクタリング会社で申請ができるわけではありません。
後述しますが、「債権金額が少なくファクタリング業者にとって利益が少ない」「2社間ファクタリング時に債権譲渡登記の手続きができない」といった理由から、個人事業主やフリーランスの売掛債権の買取をNGとしているファクタリング業者の方が多いようです。
何十社とあるファクタリング会社の中から、個人事業主に対応している業者を見つけるのは一苦労ですよね。
以下で個人事業主が使える優良ファクタリング 会社をご紹介していきます。
個人事業主におすすめのファクタリング会社比較
個人事業主(自営業・フリーランス)にも対応している、おすすめファクタリング会社をご紹介していきます。
実績や運営歴等から信頼できて、かつ即日対応・少額債権の買取にも対応している業者などを厳選しました。
【すぐにファクタリングを利用したい個人事業主の方へ】
今すぐファクタリングを利用したいと考えている方は、まず複数社に相見積もりしてみるのがおすすめです。
会社によって審査基準・手数料は違うので、まず複数社程度で無料見積してみると相場感が掴めると思います。
初めてファクタリングを利用する方は、「アクセルファクター」と「ファクターズ」の2社に見積もりしてみるのがおすすめ。
2社とものファクタリング業界では知名度が高く、実績豊富なため安心して利用できます。もちろん、両社とも最短即日入金に対応。
北海道から沖縄まで全国のエリアに対応しているのでどなたでも利用可能です。
なお、買い取ってもらう売掛債権は必ずしも1枚である必要ではありません。
複数の請求書を合わせて最低買取金額以上あれば買い取ってもらえますのでご安心ください。
それでは、早速優良ファクタリング企業の特徴を比較していきます。
審査通過率9割超え!スピード対応が売りの「アクセルファクター」

【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
即日対応 | 最短即日 |
個人事業主(自営業)の利用 | 可 |
手数料 | 2%〜20% |
対応エリア | 全国 |
取引可能額 | 30万円〜1億円 |
契約書類 | 審査時:売掛先への請求書とそれに類する書面、通帳のコピー、身分証明書のコピー
契約時:個人の印鑑証明、個人の住民票(個人事業主の場合) |
特徴 |
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アクセルファクターは、業界トップラスのスピードファクタリングと高い審査通過率が特徴のファクタリング会社です。
最短即日対応のスピード審査に加えて、審査通過率93%と幅広い売掛債権の買取に対応しています。
少額債権であっても業界最安級の手数料設定をしてくれるのが嬉しいポイントです。
申込から買取まで最短4時間!即日入金に強い「ファクターズ」

【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
即日対応 | 最短即日 |
個人事業主(自営業)の利用 | 可 |
手数料 | – |
対応エリア | 全国出張可能 |
取引可能額 | 30万円から3,000万円 |
契約書類 | 審査時:請求書、通帳コピー
契約時:請求書、確定申告書(最低一期分)、個人印鑑証明、通帳原本 |
特徴 |
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ファクターズの最大の特徴は、最短4時間で入金完了できるスピードです。
見積もり費用や出張費、書類作成費など請求書買取手数料以外の費用は一切かからない点も嬉しいポイント。
午前中に問い合わせをすれば最短15時までに入金をしてくれるので、緊急で資金が必要な人におすすめです。
相見積も大歓迎しているので、複数社に依頼を出す際には利用しておきたい会社といえます。
全国利用可!買取実績多数の「ビートレーディング」

【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
即日対応 | 申込から入金まで最短12時間 |
個人事業主(自営業)の利用 | 可 |
手数料 | 2社間ファクタリング:5%〜20%
3社間ファクタリング:2%〜9% |
対応エリア | 全国:北海道、東北、甲信越・北陸、関東、東海、近畿、中国、四国、九州、沖縄 |
取引可能額 | 30万円〜3億円(過去には10万円〜7億円までの買取実績あり) |
取引実績 |
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契約書類 | 審査時:本査定申込書、通帳のコピー(表紙付2ヶ月分)、請求書
契約時:印鑑証明書、住民票 |
特徴 |
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ビートレーディングは、月間契約数400件・累計買取金額400億円・累計利用者数1.6万社を誇る有名ファクタリング会社です。
支店も多いので首都圏だけではなく、関西、九州エリアなど地方の個人事業主でも利用できます。
過去には10万円の買取も行なっており、少額債権にも対応しているので、自営業・フリーランスの方でも使いやすいおすすめ業者です。
ファクタリングを検討しているならまず第一に見積しておきたい1社といえます。
個人事業主専門ファクタリング!10万円から買取対応「MSFJ」

【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
即日対応 | 最短即日 |
個人事業主(自営業)の利用 | 可 |
手数料 | 3.8%〜9.8% |
対応エリア | 全国 |
取引可能額 | 10万円〜500万円 |
契約書類 | 請求書、通帳コピー、身分証コピー |
特徴 |
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MSFJは、個人事業主専門のファクタリングサービスを提供しているファクタリング会社です。
10万円〜の少額債権の買取に対応しているだけではなく、手数料も3.8%〜9.8%と業界最低水準!
さらに即日現金化対応、全国対応可能ということで、まず見積依頼して損はないと思います。
こちらのサービスは毎月30事業者限定ということなので、お急ぎの資金調達をご希望の方は早めにお申し込みしてください。
個人事業主専門のサービスは以下公式HPの中段バナーから遷移できます。
少額買取対応!来店不要で利用できる「アクティブサポート」

【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
即日対応 | 可 |
個人事業主(自営業)の利用 | 可 |
手数料 | 業界最安水準2%〜 |
対応エリア | 全国 |
取引可能額 | 〜1,000万円 |
契約書類 | 審査時:通帳コピー3か月分、請求書
契約時:印鑑証明、身分証明書、決算書直近のもの |
特徴 |
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アクティブサポート は、2社間・3社間ファクタリングに両方対応しているファクタリング会社です。
本社は東京ですが、全国対応しているので関東圏内だけではなく、大阪・名古屋・福岡などの西日本エリアの会社でも利用できます。
また、来店不要で契約ができるので忙しい方にもおすすめ。見積は最短30分で出るので興味がある方は公式HPをチェックしてみてください。
複数業者一括見積もりがおすすめ!「チョウタツ王」

【おすすめ度】
チョウタツ王は、複数のファクタリング会社へ無料一括見積もりができる業界初のサービスです。
1社1社に申し込みを行う手間を省くことができ、最大8社のファクタリング会社が提示した売掛金の買取金額を比較することができます。
出来るだけ良い条件で買取ってもらいたい方や複数社に見積もりをとる手間をかけたくない人にはおすすめのサービスです。
無料一括査定はたった30秒の質問フォームに回答するだけ。気になる方はこちらをチェックしてみてください。
365日24時間いつでも対応!「ファクタリングのトライ」

【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
即日対応 | 最短即日 |
個人事業主(自営業)の利用 | 可 |
手数料 | 2社間ファクタリング:5%〜 |
対応エリア | 全国 |
取引可能額 | – |
特徴 |
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ファクタリングのトライは、2018年設立とファクタリング業者の中では後発となりますが、最短即日振込のスピード対応と良心的な手数料設定(手数料5%〜)が特徴的な会社です。
相場手数料が10%〜であることを考えると、最低5%〜の手数料設定は業界でも最安水準です。
手数料で選ぶならまず見積しておきたい会社です。
安心の一般社団法人!郵送ファクタリング「日本中小企業金融サポート機構」

【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
即日対応 | 不可 |
個人事業主(自営業)の利用 | 可 |
手数料 | – |
対応エリア | 全国 |
取引可能額 | – |
特徴 |
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日本中小企業金融サポート機構は非営利でファクタリングを行っている一般社団法人です。
日本中小企業金融サポート機構が実施する郵送ファクタリングを使えば、利用者は必要な書類をポストインするだけ!たったの30分で審査・契約が完了します。
郵送のため、即日入金には対応していないのでそちらは注意してください。
まず自分の売掛債権がどれくらいの手数料で買い取ってもらえるか気になる方は10秒で完了する手数料無料査定を実施してみてはいかがでしょうか。
業界最低水準の手数料「ベストファクター」

【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
即日対応 | 最短1日 |
個人事業主(自営業)の利用 | 可 |
手数料 | 2社間ファクタリング:2%〜20% |
対応エリア | 全国出張可能 |
取引可能額 | 30万円から1億円 |
特徴 |
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ベスト・ファクターは、2社間ファクタリングに対応しており、法人・個人事業主どちらも利用可なファクタリングサービスです。
業界最低水準2%(3社間ファクタリング )〜の手数料が特徴です。
また、毎月の買取実績をHP上で公開するなど、情報開示にも積極的な点も魅力。どなたにもおすすめできるファクタリング会社の1つです。
関西・九州エリアの事業者注目「ファクタリング福岡」
【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
即日対応 | 最短12時間 |
個人事業主(自営業)の利用 | 可 |
手数料 | 2%〜 |
対応エリア | 全国(主に西日本エリア) |
取引可能額 | 30万円〜2000万円 |
特徴 |
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ファクタリング福岡は、最短12時間で現金化ができるファクタリング会社です。
福岡という名前がついていますが、全国で利用できて審査のための来店は一切不要なのが特徴です。
メールや電話のみの契約実績も多数あるので気になる方は以下から無料問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
GMOグループのオンラインファクタリング「FREENANCE(フリーナンス)」

【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
即日対応 | 可 |
個人事業主(自営業)の利用 | 個人事業主・フリーランスのみ |
手数料 | 2社間ファクタリング:3%〜10% |
対応エリア | 全国 |
取引可能額 | 300万円まで |
特徴 |
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少し毛色は異なりますが、個人事業主・フリーランスのためのお金と保険のサービス「フリーナンス」もご紹介したいと思います。
フリーナンスに加入すると、業務中の事故・怪我などの補填をしてくれる保険(最高5,000万円補填)に加入でき、また必要に応じて即日ファクタリングサービスを利用できます。
口座開設には1週間程度時間が必要ですが、一度開設しておけば即日現金化も可能。
個人事業主・自営業の方はこれを機にぜひ加入してみてはいかがでしょうか。
九州・四国・近畿エリア専門「ファクタリングZERO」

【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
最短入金 | 即日 |
個人事業主・自営業の利用 | 可 |
手数料 | 1.5%〜 |
対応エリア | 九州・中国・四国・近畿エリア |
買取最低額・最高額 | 最低:20万円〜最高5,000万円 |
特徴 |
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所在地 | 福岡市博多区博多駅東1-1-16第2高田ビル402 |
ファクタリングZEROは、博多駅徒歩5分圏内にオフィスを構えるファクタリング会社です。
「即日入金対応」「来店不要」という特徴を持ち合わせています。
最低買取金額も20万円〜と他社と比べて低く、幅広い債権の買取に対応していますので、九州・関西エリアの方は公式HPを確認してみてください。
福岡県内の事業者におすすめ「九州ファクター」

【おすすめ度】
項目 | 詳細 |
即日対応 | 可 |
個人事業主(自営業)の利用 | 可 |
手数料 | – |
対応エリア | 全国 |
取引可能額 | – |
特徴 |
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九州ファクターは福岡にオフィスを構える株式会社トータルサポートが運営しています。
九州エリアの個人事業主・フリーランスにおすすめのファクタリング会社です。
自営業OK!ファクタリング審査スピード・手数料などケース別業者比較
ここでは「審査スピード」「手数料」「少額利用OK」という3つのポイントで、個人事業主が使えるおすすめのファクタリング業者を紹介していきます。
入金スピードが早いファクタリング会社
個人事業主が使えて、申し込みから入金までのスピードが早いファクタリング会社ランキングを発表します。
- ファクターズ:最短4時間
- アクセルファクター:午前中申し込み午後入金可
- ビートレーディング:最短12時間
審査スピードが早いファクタリング会社ランキングでは、ファクターズが1位に輝きました。
やはり最短4時間で入金まで進むスピード感は他社と比べても圧倒的です。
ビートレーディング、アクセルファクターも豊富な買取実績をもとに即日入金に対応しています。
手数料が安いファクタリング会社
個人事業主・自営業が使えるファクタリング業者の中で手数料が安い会社を3社ピックアップします。
- MSFJ:3.8%〜9.8%
- ファクタリングのトライ:2社間:5%〜、3社間:不明
ファクタリングにおいて、手数料の低さは重要な指標になると思います。
多くの企業では、2社間ファクタリングの手数料をHP上に記載していませんが、MSFJの個人事業主専門ファクタリングサービスでは、業界最低水準の3.8%~9.8%と明記されており、こちらを1位とさせて頂きました。
また、平均相場が20%程度の中、ファクタリングのトライは公式に2社間5%〜と公表していています。
ファクタリング手数料の相場について詳しく知りたい方は以下を参考にしてください。
【関連記事】ファクタリングの手数料相場はいくら?適正価格と内訳を解説
最低買取金額が低いファクタリング会社
少額債権・小口債権でも利用できるおすすめファクタリング業者をご紹介します。
- MSFJ:10万円
- ファクタリングZERO:20万円〜
- アクセルファクター:30万円〜
MSFJの個人事業主専門ファクタリングサービスでは、最低買取金額10万円からに設定されています。法人と比べて取引単価が低くなりがちな個人事業主にはとても嬉しいサービスですね。
また、ファクタリングZEROも手数料は安く、最低20万円から買取を行なっています。
最低買取額30万円〜にしている会社は他にもありますが、アクセルファクターは審査基準も柔軟に対応してくれるので今回は3位としてご紹介しました。
個人事業主のファクタリング利用が難しい理由とは
なぜ、通常のファクタリング会社は個人事業主をNGにしているのでしょうか?個人事業主のファクタリング利用が難しい理由は、大まかに分けて3つあります。
- 売上債権の金額が十分ではない
- 取引が不安定
- 債権譲渡登記ができない
理由①:売上債権の金額が買取最低金額に達していない
買取型ファクタリングの利用条件や概要には、最大1000万円・1億円の売掛債権に対応可能といったように、大金が取引金額について対応できる旨が記載されています。
確かに取引金額の幅は広いのですが、下限についてよく確認することが大切です。
ファクタリングサービスの多くは、100万円以下など少額買取については対応していません。というのもファクタリング会社からすると、債権金額の大きさに関わらず実作業の負担は変わらないのです。
本記事でご紹介しているファクタリング会社は30万円などの少額ファクタリングにも対応しています。
理由②:取引が不安定
ファクタリング会社の審査を通過する条件として、利用者が安定的に売上をあげているかといった点も上げられます。
ファクタリング会社にとっては、取引先となるファクタリング利用者の安定性は、売上を安定させるために必要になります。
もちろん、安定した収益をあげている個人事業主の方もいらっしゃるかと思いますが、一般的に取引が不安定だったり変動が大きかったりする個人事業主の形態では、利用が難しい傾向があります。
理由③:債権譲渡登記ができない
2社間ファクタリングの場合、法人利用だと債権譲渡登記を行い、同じ債権を他のファクタリング会社に二重買取させないようにしますが、個人事業主の場合は債権譲渡登記ができません。
つまり、ファクタリング会社はその債権が他に譲渡されないか「個人事業主を信頼」するしかないのです。そうすると、売掛先の信用だけではなく、個人事業主本人の信用も重要になってきます。
しかし、そもそも法人に比べて個人事業主は信用が低い状況なので、だったらファクタリング会社としては取引NGにした方がリスクを負わずすむということです。
このような理由から個人事業主が利用できるファクタリング会社は限定されています。
個人事業主がファクタリング審査に即日通過するポイント
個人事業主がファクタリング審査を通すためのポイントをご紹介します。
- 取引先と契約書をしっかりと交わしておく
- 面談時は誠実な姿勢で臨む
- 向いている業種・向いていない業種がある
ポイント①:取引先と契約書をしっかりと交わしておく
個人事業主・フリーランスで意外に多いのが、「契約書を交わさずに仕事を請ける」ことです。
昔からの付き合いがある人や気の知れた友人から仕事をもらう場合、メールやSNS、中には口頭のやりとりのみで仕事を受注している人もいるでしょう。
ファクタリングは、売掛先から入金待ちの債権を早期に買い取る仕組みです。そのため、見積書や契約書、請求書等がなければ利用できません。
中には、そうした事情を踏まえてメールでのやりとりの履歴をもって、契約を認めてくれるファクタリング会社もいますが、大半の業者は書類がないと審査通過は困難です。
ポイント②:業者との面談時は誠実な姿勢で臨む
多くのファクタリング会社では、初回利用時に面談を実施しています。
2社間ファクタリングの場合、売掛先から入金があったら、そのお金を企業から確実に渡してもらう必要があります。
利用者のモラルが低ければ、「入金分を別の用途に利用してしまう」「ファクタリング会社へ支払いをせずに行方をくらます」などの事態になりかねません。
利用者の誠実さは、ファクタリングでは非常に重視されるのです。面談時は、誠実さを伝えるよう心がけましょう。
ポイント③:そもそも向いている業種・向いていない業種がある
ファクタリングを利用するには、そもそも向いている業種と向いていない業種があります。
基本的にファクタリングは売掛先の信用力が問われるので、大手企業や公的機関と取引がある個人事業主は有利です。
逆に不動産仲介や飲食店などの個人相手の商売は、債権相手が個人なのでファクタリングが利用できないケースが大半になります。(法人取引があれば、ファクタリング可能です)
ファクタリングが利用できない業種・職種の個人事業主は、次にご説明するファクタリング以外の資金調達方法を検討してみてください。
ファクタリングのメリット3点
ここからは、ファクタリングのメリット・デメリットを解説していきます。
①:最短即日で現金化!スピーディーな資金調達が可能
ファクタリングの最大の魅力は、資金調達のスピード。利用する業者にもよりますが、早いところだと申し込みから審査、入金まで即日で行ってくれるところもあります。
個人事業主の資金調達といえば、日本政策金融公庫やビジネスローンがメインだと思いますが、融資を受けるには申請から審査、着金まで最低でも数週間、長ければ数ヶ月といったスパンが必要になります。
資金繰りに窮して、来月までの運転資金がもたない・・・といった状況の時には、いかに早く資金調達を行えるかが重要なポイント。そうした時にファクタリングはメリットの大きい資金調達手段といえます。
②:赤字企業や税金滞納中の会社でも利用OK
赤字・債務超過中、税金・社会保険滞納中、信用情報ブラックの場合など、融資を受けたくても受けられないケースはあると思います。
ファクタリングは、上記のような個人事業主でも利用できる数少ない資金調達方法の1つです。
というのも、ファクタリングの審査基準は、融資と異なり、利用者自体の信用情報や返済能力ではなく、売掛先企業の返済力が重要視されるからです。
ファクタリング会社にとっては、利用者の経営状況が悪かったとしても、売掛先企業がしっかりと入金を行ってくれそうなら、取引に問題はありません。
融資やノンバンクのビジネスローンでは、決算状況や利用者の信用情報が審査対象となるのに対して、ファクタリングでは、売掛先企業が審査対象となるのです。
③:無担保・無保証!売掛先が倒産しても返済義務なし
ファクタリングは、無担保・無保証、代表者保証なしで資金調達が可能です。
また、ファクタリングは「償還請求権」がありません。
償還請求権とは、売掛先からの入金がなかった時に利用者がその未入金分を弁済しなければならないというものです。
ファクタリングでは、償還請求権がつかないので、たとえ売掛先が倒産して、期日に入金がなかったとしても利用者は支払いを建て替える必要はありません。
初めてファクタリングを検討する方の中には、「もしファクタリングをして、取引先が入金してくれなかったら?」と不安を感じる方もいるかもしれませんが、そのような心配は不要です。
ファクタリングのデメリット2点
ファクタリングのデメリットを2つご説明します。
①:銀行融資と比べて手数料が高い
ファクタリングのデメリットとしては、他の資金調達方法とくらべて手数料が高いことがあげられます。
2社間ファクタリングの手数料は、10%〜30%程度。つまり、100万円の売掛債権をファクタリングした場合、手数料20%だとすると、手元に入るお金は80万円ということになります。
金利・年利と手数料を直接比較することはできませんが、仮に銀行融資で100万円を借入期間5年・年利3%で受けた場合の利息の合計金額は、約76,250円です。
ファクタリングは、融資などにはないメリットも多くありますが、その分、高い手数料を支払っていることも忘れないようにしてください。
②:ファクタリングを装ったヤミ金業者がいる可能性
ファクタリングは違法ではないか?そんな声も方々からあがっています。結論からいうと、企業間ファクタリングは違法ではありません。
金銭の貸し借りを行う場合は貸金業法によって上限金利が決まっていますが、ファクタリング自体は金銭の貸し借りではなく、債権の譲渡契約になるため、貸金業法の適用外になります。
時折、テレビなどで「ファクタリング業者逮捕」といったニュースを目にしたことがある方もいると思いますが、正しくは、ファクタリング業者を装って上限金利以上の高利貸しを行ったヤミ金業者が逮捕されたという内容です。
安全な業者とのファクタリング契約自体が違法であるわけではありません。
ただし、貸金業法の適用外といったところに目をつけたヤミ金業者がファクタリング業界に流れている可能性はあります
後述しますが、本来義務がないはずの償還請求権(取引先が倒産した時の弁済義務)を設定して、後から弁済を求めてきたり、執拗な取り立てを行うといったこともあるようですので、業者選びは慎重に行ってください。
本記事でご紹介している業者は優良業者のみ厳選しているので、安心してお問い合わせして頂ければと思います。
【補足コラム】
最近、ニュースなどで話題となっている「給与ファクタリング」は、金融庁が貸金業に該当するとの見解を示しました。
給与ファクタリングとは、会社員・サラリーマンが会社から受け取る給与債権を、ファクタリング業者に給料日前に買い取ってもらい現金化する個人向けのファクタリングのことです。
高い手数料を取られた個人が首が回らなくなって消費者センターに駆け込む、などの事案が発生していますが、そもそも給与債権は、企業が保有する売掛債権と違い、売却・譲渡は禁止されています。
事業者向けファクタリングについては、金融庁HP内で「債権譲渡契約であり、金銭の貸し借りではないので貸金業の登録は必要ない」と明記されています。
失敗しないファクタリング会社の選び方
ファクタリングを利用する際は以下のポイントをチェックしておくと安心です。
①:審査〜入金までの期間をチェックする
審査から入金までの期日は必ずチェックするようにしてください。
というのも、即日対応をウリにしているファクタリング会社は多くありますが、「即日で審査が完了する」ということなのか、「即日で入金可能」ということなのか、どちらを意味しているかは業者によって異なります。
ファクタリングで資金調達をする際には、いつまでに現金を用意したい!といったケースも多いと思いますので、HP上の期日を鵜呑みにするのではなく、必ず業者に直接問い合わせしてみることをおすすめします。
②:償還請求権の有無を確認する
これは前述した通りですが、ファクタリングには償還請求権がありません。
悪質な業者の場合には、契約書に償還請求権ありと小さい字で記載しているケースなどもあるようですので、必ず契約書はチェックしてください。
③:複数業者に相見積もりして手数料を比較する
同じ請求書を買い取ってもらうにしても、業者によって手数料はまちまちです。
なるべく手数料を安く抑えてファクタリングをしたいという方は、複数業者に相見積もりをして比較した上で業者を選ぶと良いと思います。
④:運営元の企業情報をしっかり確認する
悪質な業者に引っかからないためにもファクタリングサービスの運営元企業のHPは確認してみてください。
運営元の企業情報が記載されていない、連絡先が携帯電話しか乗っていない、記載されいてる住所にオフィスが存在しない、といった事例もあるようです。
運営元が不確かな場合は、問い合わせを避けた方が無難かもしれません。
ファクタリングを装う悪質業者に騙されないために
前述した通り、事業者向けのファクタリングは違法なものではありませんが、中には利用者との情報格差を利用して違法な高利貸しを行う悪徳業者も紛れ込んでいるようです。
そこで、悪質業者のよくある手口を事前に確認しておきましょう。
【ファクタリングを装った悪質業者の手口】
- 連絡先が固定電話ではなく、携帯電話
- 契約書を作成しない、控えをもらえない
- 手数料や諸経費を曖昧にする
- 保証人や担保を請求される
- 償還請求権を設定している
- 買取金が手渡し
- 後から追加費用を請求される
etc
もし何かの拍子でこうした悪質業者に捕まってしまった場合は、業者の言いなりにならず、早急に弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
ファクタリングの契約まで入金までの流れ
それでは、実際にファクタリングを利用する時の流れを確認していきたいと思います。
ステップ①:必要書類の準備
まずは必要書類を準備します。具体的な書類は業者によって異なりますが、以下の書類は最低限必要になるケースが多いです。
【必要書類】
- 本人確認書類(免許証・パスポートetc)
- 通帳の入出金明細
- 取引先への請求書
- 取引先との取引が分かる書類(契約書、見積書など)
- 決算報告書(確定申告書)
- 代表者の実印
- 法人印
- 代表者個人と法人の印鑑証明書
大半のファクタリング会社では、簡易審査と本審査の2つが行われます。
簡易審査とは、本人確認書類、請求書、通帳明細といった最低限の書類でできる審査で、大まかな買取金額を提示してもらうことができます。
買取金額に納得し、契約に進む場合は、本審査として上記のような書類を揃える必要があります。
ステップ②:申し込み・審査
ファクタリング会社に申し込みを決めたら、買取可否の審査を実施します。
ファクタリング会社側で、取引先企業の信用情報や返済力を中心に審査が行われます。
その意味で融資よりも柔軟に審査基準といえますが、審査に落ちてしまうケースもあります。
審査落ちのケースとしては、以下のようなものがあります。
- 個人相手の売掛債権
- 債権に譲渡禁止特約が設定されている
- 売掛債権の二重譲渡が発覚した
- 支払いサイクルが長い(6ヶ月など)
- 売掛先の経営実態がない
- 入金期日が過ぎている請求書
- 入金額・支払い期日が確定していない
etc
譲渡禁止特約は、主に上場企業との取引で設定されているケースが多いので、そうした債権をファクタリングしようとしている方は、事前に確認してみてください。
また、ファクタリングは基本的に法人相手の売掛債権が対象になります。
そのため、個人相手の売掛債権(物件オーナーの家賃収入など)は買取対象にはならないので気をつけてください。
同じ売掛債権を複数のファクタリング会社に譲渡するのももちろんNGです。
ステップ③:請求書の買取
審査が無事通過したら、契約を行い、ファクタリング会社から指定口座へ買振込が行われます。
契約の形態はファクタリング会社によって様々です。
基本的には、来店または出張で対面で契約を行います。
中には、来店不要でメールや電話、郵送などで対応してくれる業者もあるので、来店する時間がないという方はそうしたサービスを利用するのも1つの手です。
また、最近では、GMO BtoB早払いやOLTA、フリーナンスのようにオンライン上で全ての手続きが完結する「クラウドファクタリングサービス」も登場しています。
こうしたサービスでは、WEB上で必要書類をアップロードすることで24時間以内に審査が完了するため、日本全国どのエリアの事業者でも活用することができます。
なお、ファクタリングで得た資金は原則資金使途は自由です。
融資や補助金・助成金などの場合には、使い道が限定されていることが多いですが、ファクタリングでは、運転資金の補強につかっても、納税資金に充てても、使い道は自由に選べます。
ステップ④:入金日に業者へ支払い
入金日に取引先から入金があったら、その金額をそのまま業者の指定口座へ振込ます。
万が一、取引先からの支払いが遅延しそうな場合や会社が潰れてしまいそうな場合も、事前にそれが分かっている場合は、ファクタリング業者に相談するようにしてください。
自営業の方必見!ファクタリング以外の資金調達方法
ファクタリング以外で、個人事業主におすすめの資金調達方法をご紹介しています。
今回はビジネスローンやクラウドファンディングなど、合計5つの方法をご紹介するので是非参考にしてみてください。
①ビジネスローン
おすすめの資金調達方法1つ目は、ビジネスローンです。
ビジネスローンは、銀行や消費者金融などが提供している、事業性資金に関する無担保ローンを指します。
ビジネスローンの中には、個人事業主が利用できるタイプもあるのです。
特徴は保証人不要で、尚且つ即日融資に対応できるスピーディさです。
中でもおすすめは、事業向けローンとして知名度の高い「アイフルビジネスファイナンス」です。
アイフルビジネスファイナンスは、個人事業主でも利用可能、無担保・無保証で50万円〜1,000万円の融資を受けられます。
契約は全てオンラインで完結するので、気になる方は以下から公式HPをチェックしてみてください。
②日本政策金融公庫の融資制度
おすすめの資金調達方法2つ目は、日本政策金融公庫の融資制度です。日本政策金融公庫は、国が100%出資している政府系の金融機関です。
公庫は「個人や中小・ベンチャー企業を応援」するというスタンスを取っているため、一般的なメガバンクや都市銀行、地方銀行などと比べて、小規模・零細企業や個人事業主でも審査が通りやすい傾向があります。
そして個人事業主向けにも融資制度を提供しているので、資金調達方法に悩んでいる事業主にもおすすめです。
また、他にも低金利・審査ハードルが高くない・少額対応などのメリットもあります。
【関連記事】無担保・無保証の公庫融資「中小企業経営力強化資金」とは
③信用保証協会の保証付き融資
おすすめの資金調達方法2つ目は、信用保証協会が提供している保証付き融資です。
信用保証協会の融資は、1951年に設立された一般社団法人全国信用保証協会連合会が支援している、個人事業主や中小企業向け融資制度です。
簡単にいうと、信用保証協会が利用者の保証人になることで、信用力に劣る個人事業主やフリーランスでも金融機関からの借入をしやすくなる仕組みになっています。
貸し出し側の銀行からすると、万が一、倒産・廃業になっても保証協会が保証してくれるから安心、というわけです。
もちろん、個人事業主に関しても、あらかじめ信保証強化による保証を設けているので、審査ハードルを低く設定してもらえます。
ただし資金調達までの期間が長く、1ヶ月程度は掛かるため時間に余裕がある方におすすめです。
【関連記事】信用保証協会の保証付融資とは?金利や審査の流れを解説
④クラウドファンディング
おすすめの資金調達方法4つ目は、クラウドファンディングになります。
クラウドファンディングは、インターネットを活用して個人・法人問わず少しずつ資金を提供してもらい、目標金額を達成するまで募集できるサービスで、個人事業主も利用可能です。
特徴は、融資ではないため返済不要という点と、審査がなくサービスの魅力が伝われば誰でも資金調達ができる点です。
しかし、簡単に資金提供してもらえる訳ではないので、資金調達の目的と事業概要など将来性を伝えること、信頼性を確保することが大切です。
また、目標達成後に協力者へお礼となるサービス提供も行うところまでが、クラウドファンディングサービスの利用条件となります。
個人事業主利用OKのファクタリング会社一覧まとめ
最後に個人事業主OKのファクタリング会社を改めてまとめます。
- アクセルファクター
- ファクターズ
- アクティブサポート
- MSFJ
- チョウタツ王
- ファクタリングのトライ
- 日本中小企業金融サポート機構
- ビートレーディング
- ベストファクター
- ファクタリング福岡
- FREENANCE(フリーナンス)
- ファクタリングZERO
- 九州ファクター
個人事業主が売掛金を早期回収したい場合は、個人事業主にも対応している買取型ファクタリングサービスだけでなく、個人事業主向け請求書買取サービスなどもおすすめです。
他にも、非融資型のクラウドファンディングもしくは、日本政策金融公庫・信用保証協会などの融資、ビジネスローンなどの調達不法もあります。
個人事業主向けの資金調達サービスや、売掛金回収サービスは年々増加しているので、この機会に様々なサービスから比較検討してみましょう。