ノンバンク融資の種類とメリット・デメリット【事業者向け】

中小企業の資金調達方法には様々なやり方がありますが、急ぎの事業資金を確保したい場合に効果的なのがノンバンク融資です。

ノンバンクというと、「銀行融資や公的融資と比べて金利が高い」「消費者金融は危ない」「審査が甘い分、取り立てが厳しい」等、どちらかというとマイナスイメージを抱く方が多いと思います。

しかし、会社経営をしていれば、資金繰りに窮したり、キャッシュフローが回らなくなったり、資金ショートが頭をよぎることもあるでしょう。

従業員へ給料が払えない、取引先へ支払いが間に合わない、税金が払えないような時に、どんな事業資金の調達手段があるか、事前に選択肢として持っておくことは大切です。

今回は、ノンバンク融資のメリット・デメリットや注意点について解説します。

そもそもノンバンクって何?銀行との違いは?

ノンバンクとは、銀行以外の金融機関のことです。

ノンバンクは、銀行と違い、預金業務(お金を預かる)は行わずに貸付業務(お金を貸す)のみを行います。

銀行が銀行法の下で運営されているのに対して、ノンバンクは貸金業法下で運営がなされています。

ノンバンクは、大きく以下の種類があります。

  1. 消費者金融・・・個人向けに無担保・無保証に融資を行う会社。アコム、プロミス、SMBCモビットなど銀行系列の消費者金融会社も多く存在する。
  2. クレジットカード会社・・・クレディセゾン、オリエントコーポレーション等が大手。
  3. 信販会社・・・ショッピングローンやキャッシングを取り扱っている会社。
  4. リース会社・・・機械設備等の貸し出しを行う会社。
  5. 不動産金融会社・・・不動産専門の融資会社。住宅ローンなどを提供する。
  6. ビジネスローン会社・・・事業用融資を取り扱っている会社。事業者は、設備資金・運転資金・つなぎ融資などの目的で借入が可能。

上記のようにノンバンクといってもその内容は様々です。

ただし、基本的に銀行融資・日本政策金融公庫の融資に比べて、金利は高く設定されています

一方で審査期間は銀行と比べて早く、最短即日融資も可能なのが特徴です。

ノンバンク融資は個人向け・事業者向けの2種類!それぞれの特徴は?

ノンバンク融資は、大別すると個人向けと事業者向けの2種類に分けられます。

それぞれの特徴を解説します。

個人向けのフリーキャッシング

個人向けローンは、その名の通り個人向けの融資制度です。

アコムやアイフル、プロミスなどの消費者金融をイメージするとわかりやすいと思います。

フリーキャッシングという名前の通り、借りいれたお金の資金使途は事業資金として使っても生活費として使ってもOKです。

ただし、事業者ローンと比較して限度額が低く設定されており、また、貸金業法の総量規制が適用されます

※総量規制とは・・・

個人向けの貸付において、利用者は年収の3分の1を超える金額を借りることはできない規制。

例えば、年収600万円であれば、200万円までしか借りられない。1社からだけではなく、何社使っていても総額200万円以上は借りることができない。

事業者向けのビジネスローン

事業者向けのノンバンク融資はいわゆる「ビジネスローン」「事業者ローン」と呼ばれるものです。

名前の通り、事業用資金専門の融資です。

運転資金や設備資金、つなぎ融資など事業用途でしか利用が認められませんが、個人向けローンと比べて、融資限度額が高いのが特徴です

本記事では、事業者向けビジネスローンを中心に取り扱っていきます。

ノンバンク融資の3つの特徴!審査は甘い?調達スピードは?

ノンバンク融資の3つの特徴をご説明します。

  1. 民間銀行よりも審査ハードルは低め
  2. 審査期間が短い!最短即日で事業資金の調達可
  3. 無担保・無保証人で利用できる

①:民間銀行よりも審査ハードルは低め

民間銀行のプロパー融資は基本的に大手企業を対象としているので、小規模事業者・中小企業にとって借入は現実的に難しい面があります。

ビジネスローン(事業者用カードローン)の場合、銀行と比べて審査ハードルは低く設定されています。

そのため、通常の銀行融資では否決されるケースでも借りられる可能性があります。

なお、一概にカードローン・事業者ローンといっても取り扱っている金融機関別に審査難易度は異なります。

詳しくは以下の記事で解説していますので、ご覧ください。

【関連記事】ビジネスローンの審査基準と審査を通すための5つのポイント

②:審査期間が短い!最短即日で事業資金の調達可

ノンバンクの最大の特徴いえるのが審査スピードです。

通常、銀行融資・公的銀行融資などは、新規の場合、申し込みから融資実行まで早くても2、3週間程度、平均すると1ヶ月半程度かかることがほとんどです。

しかし、ノンバンクでは、最短即日審査の会社なども多く、遅くとも1週間以内には資金調達できます

③:無担保・無保証人で利用できる

借入希望額にもよりますが、少額融資であれば、無担保・無保証で利用可能です。

ただし、第三者による保証は不要ですが、代表者保証は基本的に必要になるので注意してください。

ノンバンクからお金を借りる際の注意点は?

ノンバンクの融資を受ける際は、以下の点に注意しておきましょう。

  1. 年利8%〜16%と金融機関と比べて金利が高い
  2. 負債となるので銀行融資にマイナス影響がある
  3. 現実的には数百万円での融資実行が多数

注意点①:年利8%〜16%と金融機関と比べて金利が高い

一般的に銀行融資の金利が2%〜8%なのに対して、ノンバンク融資は、利率8%〜16%と高めに設定されています。

そのため、銀行融資は長期的な借入に向いている一方、ノンバンク融資は短期的な借入(つなぎ融資など)として活用するのが向いているといえます。

注意点②:負債となるので銀行融資にマイナス影響がある

ノンバンク融資は、他の借入と同様、会計上は負債として取り扱われます。

自己資本比率が下がるため、返済中に銀行融資を受ける場合、審査でマイナス影響になります

注意点③:現実的には数百万円での融資実行が多数

ビジネスローン・事業者ローンの融資限度額は、個人対象ローンと比較すると高く、1,000万円から1億円の融資まで対応しているところもあります。

しかし、実際には、限度額MAXまで借入ができる会社は、担保を提供したりする必要があります。

無担保・無保証で借りられる金額は、実質的には数百万円までの場合が多いようです。

ビジネスローンの融資審査に落ちるケースとは?通らなかったらどうすればいい?

ノンバンクの事業向けローンの審査に落ちるケースと、実際に落ちた場合の対処法をご紹介します。

赤字経営や経営者の信用情報ステータスによっては審査落ち!

ビジネスローンは銀行融資と比べて審査基準は低いといっても、信用情報や業績を見ていないわけではありません。

審査の際は、決算情報や社長のクレジットヒストリーをもとにスコアリングシステムと呼ばれる自動審査システムが融資可否を導きだします

そのため、経営赤字や信用ブラックの場合は、融資審査落ちになるケースがあります。

審査落ちした人でも利用できる資金調達方法「ファクタリング」とは

ビジネスローンに審査落ちした人でも活用できるのが、ファクタリングといわれる資金調達方法です。

簡単にいうと、企業が持っている期日前の売掛債権を売却することで現金化する方法です。

ファクタリング業者は債権を安く買い取って、実際の入金額との差額を利益としています。

上記の仕組みのため、ファクタリング利用時の最重要ポイントは売掛先企業が返済をしてくれるかどうか

そのため、赤字企業や税金滞納中の会社、ブラックリスト入りしている人でも利用可能です

優良業者とヤミ金業者を見分ける3つのポイント!

ノンバンク融資を受ける際に心配なのが、「ヤミ金業者・悪徳業者に引っかからないかどうか」ではないでしょうか。

ノンバンク融資を検討する際は、以下のポイントをチェックしてみてください。

①:貸金業に登録されているか

ノンバンクのような与信業務・貸付業務を行う場合には、貸金業に登録する必要があります。

つまり、登録事業者ではない=ヤミ金業者、というわけです。

貸金業へ登録している事業者かどうかは、金融庁の登録貸金業社情報検索サービスから調べられます。

②:連絡先は固定電話番号になっているか

過去に営業所・事務所を持たずに携帯をつかって貸金を行う事業者が多発したため、現在では、貸金業の登録に固定電話の設置が必要となっています。

連絡先が携帯番号になっている業者は注意が必要です。

③:公式HPはあるか、オフィスは存在しているか

公式HPやHPに記載の住所が存在しているかどうかも確認ポイントです。

悪質な業者だと、HPにそれらしき住所を書いているものの実際にそのような番地、建物は存在しないというケースもあります。

念には念を入れて確認してください。

ノンバンク融資は急ぎの資金調達に有効!

今回は、ノンバンク融資の特徴や注意点について解説しました。

ノンバンクというと、金利が高いのでわざわざ借りる必要がなければ無理して利用することはありません。

しかし、ビジネスの世界はいつ何が起きるか分かりません。

万が一の時にどのような資金調達手段があって、どんなメリット・デメリットがあるのか把握しておくことは重要だと思います。

ファクタリングプラスでは、経営者に役立つ資金調達情報を幅広く提供しています。

宜しければ、他の記事も参考になさってください。