信用情報ブラックでも利用できる資金調達5選

信用情報 ブラック 資金調達

信用情報ブラックの方でも利用できる資金調達の方法をご紹介します。

ブラックリストに載ると、民間銀行や日本政策金融公庫の融資、ビジネスローンの審査が通る可能性は限りなく低いです。

事業拡大のために資金調達したいけど、ブラックだからできないと諦めかけている方もいると思います。でも安心してください。信用情報ブラックでも事業資金の調達は可能です

過去にクレジットカードやローンの支払い遅延を起こしてしまったり、自己破産・民事再掲等の債務整理をした経営者の方に有益な資金調達方法をお伝えしていきます。

信用情報ブラックだと金融機関の融資は受けられない?

ブラックリスト入りすると、しばらくの間新たなお金を借りることができなくなります。

身近なところでいうと、クレジットカードの新規発行やカーローン・住宅ローンなど各種ローンの利用などが出来なくなります。

それでは、過去にブラックになった経営者が、民間銀行や日本政策金融公庫等の公的金融機関からの融資を受けることはできるのでしょうか?

結論、100%不可能ではありませんが、審査通過はかなり難しいです

銀行や公庫は融資審査の際にCIC等の個人信用情報をチェックするからです。

ただし、一概に、ブラック状態=即融資不可というわけではありません。

例えば、過去ブラックになったが直近の数年間はしっかりと返済や支払いをしていて、事業計画に見込みがある場合などは、ブラックでも融資の可能性はあります。

【関連記事】日本政策金融公庫は信用情報に傷があっても借入できる?

また、過去にブラックリスト入りしても履歴は一生残るわけではありません。

信用情報機関の履歴は、一定期間が過ぎると消えるのです。こちらは後半で具体的な期間をご説明します。

まずは、信用情報ブラックでも利用できる借入以外の資金調達方法を5つご紹介します。

ブラックでも使える資金調達①:ファクタリング

ファクタリングとは、入金前の売掛債権をファクタリング業者に買い取ってもらうことで現金化する資金調達の方法です。

ファクタリングの利用審査では、利用者の信用情報よりも売掛先企業の信用情報が重視されるため、ブラックの方でも問題なく利用ができます

また、ファクタリングは借入ではないため、利用履歴は信用情報に記録されず、また会計帳簿上も負債になりません。

将来的な融資へ悪影響を及ぼすことがないため、これ以上信用情報を汚さずに資金調達したい方にはあっている方法です。

業者によっては最短即日で現金化してくれる会社や個人事業主でも利用できるファクタリング会社もあります。

ブラックでも使える資金調達②:クラウドファンディング

クラウドファンディングは、ネット上で自身の事業アイデアに賛同してくれた不特定多数の人々から資金を集める調達方法です。

「プロジェクトに共感してくれる人をいかに多く集めるか」という点が基準になるので、信用情報に関係なく活用することができます。

利用する際は、クラウドファンディングのマッチングサイトに自分のプロジェクトを立ち上げれば簡単に実施可能です。

ただし、資金調達までの時間が未知数である点やそもそも必要資金が集まるか分からないという点には注意が必要です。

ブラックでも使える資金調達③:エンジェル投資

エンジェル投資とは、スタートアップやベンチャー企業を支援する個人投資家から出資を受けることです。

出資金額は、金融機関と比べると比較的少ない傾向がありますが、投資家が重視しているのはビジネスの成長性や人柄といった点なので、基本的には信用情報をみられることはありません。

また、エンジェル投資家には、IPOやM&Aなどで成功した起業家・経営者が多くいますので、先輩経営者からビジネスのアドバイスをもらえるのはエンジェルならではのメリットいえるでしょう。

エンジェル投資家を探す際は、知り合いづてで紹介してもらったり、以下でご紹介するマッチングサイトを参考にすると良いと思います。

【関連記事】エンジェル投資家マッチングサイト比較とおすすめの選び方

ブラックでも使える資金調達④:知人・親戚からの借入

家族や知人からお金を貸りる方法もあります。

しかし、返済トラブルなどで大事な人間関係が壊れてしまう恐れもあるので慎重になる必要があります。

例えば、口約束で終わらせて書面に条件を残しておかなかったばかりに、後になってお互いの認識違いでトラブルが発生する等です。

身近な人であってもお金を借りる際は借用書を作り、返済プランなどを共有しておくとことが大切です。

【関連記事】正しい借用書の書き方と金銭トラブルで揉めないための注意点

ブラックでも使える資金調達⑤:資産の売却

様々な資産を売却して現金に変える方法です。

不動産や有価証券など、一定金額以上になる見込みがある資産であれば、まとまった資金を調達することができます。

また、固定資産税や維持費といったコストの削減にも繋がります。

売却資産には、ゴルフの会員権、特許権、役員・社員の社宅なども挙げられます。

「資産をあるが、売ってしまうと事業運営に著しい支障が出る」という場合は、一度資産を売却して改めてリース契約をまいて資産を使い続ける「セールアンドリースバック」という方法がおすすめです。

【関連記事】セール&リースバックとは?メリット・デメリットや仕組みを解説

ブラックリスト情報の保有期間【信用情報機関別】

過去にブラックリスト入りしても一定期間が過ぎれば、過去の履歴はリセットされます。それでは、信用情報機関はいつまで事故情報を保有しているのでしょうか。

正確な年数は機関ごとに異なりますが、最低5年間、自己破産などの場合は最長10年間履歴が残ります。

以下、具体的な信用情報機関別の年数をご説明します。

CIC(シー・アイ・シー)

CICの信用情報の保有期間は以下の通りです。

  • 61日以上の延滞・・・5年
  • 3ヶ月以上連続の延滞・・・5年
  • クレジットカード強制解約・・・記録なし
  • 債務整理・・・5年
  • 自己破産・・・7年
  • 代位弁済・・・記録なし

JICC(日本信用情報機構)

JICCの信用情報の保有期間は以下の通りです。

  • 61日以上の延滞・・・1年
  • 3ヶ月以上連続の延滞・・・5年
  • クレジットカード強制解約・・・5年
  • 債務整理・・・5年
  • 自己破産・・・5年
  • 代位弁済・・・5年

KSC(全国銀行協会)

KSCの信用情報の保有期間は以下の通りです。

  • 61日以上の延滞・・・5年
  • 3ヶ月以上連続の延滞・・・5年
  • クレジットカード強制解約・・・5年
  • 債務整理・・・5年
  • 自己破産・・・10年
  • 代位弁済・・・5年

今現在、自分の信用情報がどうなっているか気になる方は、以下の記事を参考に信用情報を開示してみてください。

【関連記事】信用情報の開示請求手順!情報開示にデメリットはある?

ブラックリストでも資金調達は可能!自分に合った方法を選ぼう

信用情報ブラックになると、金融機関からの融資はかなり難しい状態になります。

しかし、だからといって資金調達が無理だというわけではありません。

ブラックだから無理、と諦める前に本記事でご紹介した調達方法をぜひ検討してみてください。

今回ご紹介した5つを改めてまとめると、

となります。

ファクタリングプラスではこれらの資金調達方法について更に詳しい記事もアップしていますので、よろしければ別の記事も参考にしてみてくださ。